果汁100%のジュースは健康的なイメージがありますが、実際に飲んだ後の血糖値の変化はどのようになるのでしょうか?本記事では、オレンジジュース、リンゴジュース、ブドウジュース、パイナップルジュースの4種類をそれぞれ200ml飲み、血糖値の変化を測定しました。その結果をグラフとともに紹介し、どのジュースが血糖値を急上昇させやすいのかを比較していきます。
目次
オレンジジュース
果汁100%のオレンジジュースを200ml飲みました。
オレンジジュースを飲むと、血糖値は急激に上昇し、約40分後にピーク(160前後)を迎えました。その後、緩やかに下降し、80分以降はほぼ安定しました。
リンゴジュース
果汁100%のリンゴジュースを200ml飲みました。
リンゴジュースは、オレンジジュースと比べて緩やかに血糖値が上昇し、50~60分でピーク(140程度)に達しました。その後、なだらかに下降していきます。リンゴには果糖が多く含まれているためか、吸収が穏やかで、比較的血糖値の上昇が少ないという特徴があります。血糖値を上げたくないが果物ジュースを飲みたい場合はお薦めかもしれません。
ぶどうジュース
果汁100%のぶどうジュースを200ml飲みました。
ブドウジュースは4種類の中で最も血糖値の上昇が激しく、ピークが最も高い(180以上)という結果になりました。飲んでから30分以内に急激に上昇し、その後急降下しました。これは、ブドウジュースに含まれるブドウ糖の割合が多いことが影響していると考えられます。血糖値を素早く上げたいときには効果的ですが、血糖値管理が必要な方は注意が必要かもしれません。
パイナップルジュース
果汁100%のパイナップルジュースを200ml飲みました。
パイナップルジュースは、最初の上昇は比較的穏やかですが、ピークの後の下降が最も急激でした。約30分で血糖値が上昇し(ピークは160程度)、50分以降急激に下降し、最終的には摂取前よりも低くなる傾向が見られました。
4つの果物ジュースのまとめ
次のページでは、これまで紹介した4つの果物ジュースの血糖値の変化をひとつのグラフに統合し、それぞれの特徴を比較しながら詳しく分析・まとめています。各ジュースの血糖値への影響の違いがより分かりやすく表示されていますので、ぜひご覧ください。
果物ジュースの血糖値記録まとめ